座間市民活動サポートセンター ざまっと座間安全・安心推進会活動報告防犯・防災音波で幹内部の腐食状態を確認出来る手法考案結果の検証

音波で幹内部の腐食状態を確認出来る手法考案結果の検証

公開日:2021年12月27日 最終更新日:2022年07月14日

タイトル 音波で幹内部の腐食状態を確認出来る手法考案結果の検証

詳細

 ケヤキ樹内部腐食音波調査結果の検証
  
左写真は樹内部の腐食が深刻な状態ですが、この腐食状態が音波測定結果及び、丸カン挿入腐食計算値と一致していることを検証できた。

 写真GL以下は更に腐食が激しいことが確認されている。

※ 音波信号腐食測定記録
 グラフの左側が木の根元を木ハンマーでの打撃音波信号である。
 右側がGL+1mを叩いた時の音波信号で左側のGL部の幹内部が大きく腐食していることを表します。

 データーを音波で残せることは大事なことだと思う。

 音波測定方法
1.該当樹木の根際から木ハンマーで上方
 向へ均等に打撃する。
2 打撃音を録音する(私はIpatoで録音し
 た)
3 パソコンに取り入れる
4 音声編集ソフトで解析する
5 解析した波長や音を保存する。

 丸カンによる本樹木腐朽調査結果
該当樹木場所
 入谷西一丁目12付近
調査日 2021年4月5日
樹外周寸法 1400mm
丸カン挿入量 450mm(貫通)
丸カン挿入高さ 130mm
腐朽単純計算
 幹直径 1400÷3.14=446mm
丸カン下向き約20度挿入660mm(空洞大)

 以上により音波と樹木測定結果と一致した。

 本樹木は倒木の恐れが高い為、神奈川県厚木土木東部センター道路維持課に緊急伐採のお願いを2021年4月7日に文章で依頼し、当年11月中旬に伐採した。

 樹内部腐食で伐採されたケヤキ

 2021年12月17日撮影

根株にはベッコウタケが確認でき、このベッコウタケ部より丸カンを下向き約20度で挿入し、660mm挿入できたことを確認した。

 

該当のケヤキ、伐採前

 根部は90%以上腐食しているが、そのような事は、外見上は全く感じられない。
 これが、ベッコウタケ腐食の怖さだ。
 2021年4月撮影

※音波信号腐食測定記録図
 音波による樹内部の腐食状況の確認(2021年4月)
 

 木ハンマーでの樹内部腐食の確認風景。
 2021年4月15日調査
 

この記事を見た人はこんな記事もチェックしています