座間市民活動サポートセンター ざまっと座間安全・安心推進会活動報告防犯・防災桜を初め樹木に病気を感染させないために

桜を初め樹木に病気を感染させないために

公開日:2020年12月25日 最終更新日:2022年07月14日

タイトル 桜を絶滅させないために(座間市に提出した資料抜粋)

詳細

 写真は宇宙に桜の種を打ち上げ回収した桜です。花弁が一枚多く、白の花びらに一部ピンクで綺麗ですね。
 高度成長期に植栽された桜は樹齢40~60年となり、高樹齢で病気に感染されやすくなっています。

 特にソメイヨシノはクローンで苗が作られている(種ができない)関係で、台木が腐り、菌が幹、根へ転移していく。
 それに加え、枝の剪定、幹の傷等にベッコウタケ・コフキタケの胞子が根をおろし、幹内部まで腐らせ空洞化し、最悪倒木に至る。

 写真は山梨実相寺境内の宇宙桜です

ソメイヨシノ接ぎ木による根腐れのメカニズム。
 相模原市資料引用

     バックリング
 
このような枝切はダメージが大きくなり、この個所から腐朽が始まる。

    正しい枝切

   相模原市資料引用

      癒合

 正しい枝切及び癒合剤を塗ることで幹は自己癒合し、腐朽菌に感染することはない。

    癒合がされず

 癒合されず腐朽菌が幹に侵入しした桜。
 この桜は近日中に伐採される。

     幹内の腐朽

 ベッコウタケによる幹内部の腐朽状態です。
 (空洞部からカメラを入れ撮影した。)

    癒合促進剤
 樹木を 剪定して枝抜き跡に残る傷口を早くいやすために塗る薬剤を癒合剤と言い、または樹木癒合剤とも言う。 癒合剤はペースト状剤型が一般であり、枝の切り口に塗ってできる皮膜が乾燥や雨水の侵入から切り口を保護すると同時に、殺菌やカルス形成を図り、傷口の治りを早くする。

    山高神代桜
  山梨実相寺境内の桜
 山高神代桜、日本三大桜の一つです。 推定樹齢1,800年とも2,000年とも言われるエドヒガンザクラで、大切に育てれば長持ちします。
 
 何故ここまで寿命が異なるのか、町の桜は人間がダメにしていることが分かる。

  樹木を長持ちさせるには

 きのこ(子実体)を早期に発見駆除することで、健全な樹木への感染を防ぐことも重要です。
 又、感染した樹木の腐朽状態も確認できます。

     感染経路

 感染経路は大きく分けて、胞子による感染。
 根部、土壌からの菌糸束感染の2経路がある。
 この為、土壌は菌糸束に汚染されているので、伐根し土壌を入れ替えないと新規桜の植え替えはできない(二毛作不可)

 左の根株から右の桜へ感染したことが写真で分かる。

  写真は桜が丘第一公園
 右の桜も伐採した。
  
  当公園のベッコウタケ(子実体)は全て駆除しました。
  

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