交通弱者が安心して歩ける街を目指して
公開日:2020年11月15日 最終更新日:2022年07月14日
詳細
某工務店のアパート新築現場です。
工務店は道路の下水道、上水道を引く為に歩道工事をやり直しますが、アパートのGL高さを平らに保つためにそのしわ寄せを歩道に求め、歩道が酷く傾斜しています。
道路構造令第24条第2項、第3項
・歩道又は自転車道等には、2パーセントを標準として横断勾配を附するものとする。
道路勾配2%≒1.1°
当歩道を測定したところ、実測値=15.5%(8.8°)で、告示の命令に大きく適合していないことが分かる。
電動車いすメーカーの設計基準でも横断傾斜最大角度は5°
電動車メーカーの取扱い説明書にも「転倒する恐れがありますので、傾斜面(5°以上)でのご使用は、避け
てください。」と注意喚起がある。と言うことは当該当歩道8.8°の傾斜で事故が発生した場合、メーカー保証外となる。
一般的に傾斜が大きい場合,車椅子は道路側に流れてしまい、車にひかれる事故となる場合が多い。
歩道は国土交通省で定める基準でなければならない。
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歩道の横断傾斜を測定した。
酷く傾斜していることが分かる。 |
実測値=15.5%(8.8°)
基準の8倍だった。
この為、座間市道路課に連絡し、工務店に歩道工事のやり直しを要求した。 |
工事やり直し後は基準を満たし、安全・安心の歩道となった。 |
アパート側のGLに傾斜を設けて、歩道傾斜を国が定める基準に改善した。
これで、車いすでも安心して通れる。 |