クビアカツヤカミキリ樹内幼虫駆除法(座間法)
公開日:2026年10月05日 最終更新日:2026年10月05日
1.何故クビアカツヤカミキリ被害が拡大し続けているのか
現在の対策方法は、①刺殺・②掘り取り、③ネット巻、④薬剤噴霧、⑤樹幹注入、⑥伐採等です。しかし、これらの対策は写真の赤〇内(心材)に潜む幼虫、蛹を駆除することは困難なこともあり、被害が拡大し続けている原因となっている。
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対策方法 ①刺殺(捕殺・駆除)について、成虫は樹から脱出直後に交尾産卵するので、産卵後に刺殺しても効果が限られる。
②掘り取りについて、フラス排出孔数が多くなった状態での掘り取りは、幹の広範囲にダメージを与えることで、腐朽菌等の感染及び通水機能破壊による枯死に繋がる為に、慎重に対応すべきです。
③ネット巻について、樹内成虫の拡散防止、外部の成虫産卵防止の効果を期待したものである。しかし実情は、ネット巻した樹上部に産卵してしまい、かえって被害が増えるものが散見される。又、ネットがある為に産卵できない飛来成虫は、次の健康な木を目指し産卵するので、ネット巻した木は守れたと仮定しても、他の樹木被害を広る可能性が高い。
④薬剤噴霧について、最近は浸透性が優れた薬剤が開発され、比較的
若木には効果が表れているが、被害が多く発生する老木は太く、辺材に潜む幼虫にすら薬剤が届かない。その為に効果が限られる。また、成虫が最も多く活動する梅雨時は薬剤が洗い流され、薬剤効果の持続期間が短くなる為に、期間中複数回の噴霧作業が必要となる。座間安全・安心推進会で9月梅、桃の孵化幼虫を狙って、フラス排出口に重点的に噴霧し(右写真)、20日後た確認したところ2~3mm程度の孵化幼虫、二令幼虫約80%が駆除出来なかった(右写真)。又、産卵タマゴも駆除されたのか否か確認できなかった。尚、フラス孔を千枚通し等で拡大し、フラスを除去した二令幼虫については一部効果が認められた。
⑤の樹幹注入について、辺材の通水機能を利用した駆除方法であり、心材に潜む幼虫、蛹には全く効果がない。又、特に老木は樹形等通水機能が一定でない為に、辺材に潜む幼虫に対しても効果が薄れる。駆除率も72%程度で28%の樹内成虫は駆除できないとすると、2000個以上の産卵になり、被害拡大を防げない。又、翌年も新たな産卵を受けることとなるが、樹幹注入は複数年続けて実施できないので、被害拡大を止めることはできない。尚、樹幹薬剤注入は材料費、施工費が高価な為に費用対効果が低く、更に果樹等には適用できないことは地域対策として致命的である。
⑥伐採について、本クビアカツヤカミキリの幼虫等が港での検疫時発見された場合、及び上陸初期に周囲の関係樹木を予防伐採することは有益であるが、現状の被害拡大状態になってからでは、全ての被害木、特に個人及び民間保有木の伐採要求は不可能であり、伐採で被害を防止することは不可能であり、枯れる前の初期対策に重点を置くべきだと思います。
2.クビアカツヤカミキリ被害を根絶する為には
クビアカツヤカミキリの被害を防ぐには、樹内の幼虫、蛹、成虫全てを駆除し、被害を発生させている病原を取り除かない限り解決できない。
現状の対策①~⑥全て実施したとしても、樹内に潜む幼虫、蛹、成虫全ての駆除はできない。この為に現状の⑥項目対策ではクビアカツヤカミキリ被害を低減又は根絶することは不可能である。
3.クビアカツヤカミキリ被害を根絶する為には幹内幼虫を100%駆除できる座間法を
クビアカツヤカミキリ被害を根絶するには、国及び県、市民と一体となり根絶に向かい取り組むことが重要で、そのツールは下記4.項「クビアカツヤカミキリの生態を利用した樹内幼虫駆除」(座間法)が最も有効です。
4.生態を利用した樹内幼虫駆除「座間法」とは
樹内幼虫の行動パターン(フラス排出孔を明けた幼虫は、排出孔を利用して頻繁に頭でフラスを押し出しています)。この、頻繁に排出孔に現れるクビアカの生態(行動パターン)を利用した駆除方法が通称「座間法」である。
幼虫の行動パターン ①
フラス排出孔を明けた幼虫は、頻繁に排出孔からフラスを排出し続けます。
幼虫の行動パターン ②
フラス排出孔(食入孔)に5mm程度のプラスドライバーを圧入し、フラスを圧縮し除去します。その後、フラス孔中心に登録された薬剤、エアゾールを2回程度断続的に噴霧してハンマーを用い、フラス孔に竹栓を打ち込むことで内部を密閉し、雨水、異物、木材腐朽菌の侵入を防ぎます。フラスを排出できなくなった幼虫は薬剤が浸透したフラス及び木栓を噛み除去することで、基のフラス孔に戻しフラスを排出しようとする行動をとります、この行動パターンを利用して幹内幼虫を100%駆除する方法を「座間法」と言います。
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幼虫の行動パターン ③
※エアゾール薬剤を噴霧したフラス排出孔内部の薬剤が染み込んだフラスを噛んだ幼虫は駆除される。
※エアゾール薬剤は、下記クビアカツヤカミキリ駆除用登録薬剤を用いて使用します。 
(ロビンフッドエアゾール又はベニカカミキリムシエアゾール)
※注意 園芸用キンチョールEは梅には用いることはできません。
※座間法による対策は年間を通して実施します。特に8~10月の産卵タマゴの駆除は重要で、6月産卵分を駆除したとしても、7月分、8月分と次から々と孵化しますから油断できません。
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幼虫に噛まれた竹栓
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生態を利用したクビアカ幼虫駆除方法(座間法)
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5.座間法による対策後の幹内幼虫生死の確認![]()
6.最も重要な産卵タマゴの駆除
クビアカ成虫は6~8月にかけ産卵します。産卵され易い木は、過去に被害を受けてフラス排出が確認されている木で、桧皮の割れた溝部に産卵します。産卵タマゴはブラックライトで確認しますが、樹皮表面で確認できる数より、樹皮の内部の層に産み付けられた数の方が何十倍も多く、大工道具の「ノミ」で皮を少しずつ剥ぎ取り、地面に落とす事により駆除できます。

7.樹内に潜むクビアカツヤカミキリ幼虫の駆除実績
生態を利用した樹内幼虫駆除、調査対策地域において、2024年合計本数399本中110本の桜がクビアカツヤカミキリ被害に合い(感染率28%)、被害樹木全ての対策を実施し、樹内に潜む幼虫100%の駆除に成功した。又、2025年には、桃等の果樹園被害の対策を実施し、47本中感染木8本の樹内幼虫全てを駆除できた。
6-1 桜樹内幼虫の駆除
樹内幼虫駆除率100%
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6-2 果樹園(桃)における樹内幼虫の駆除
桃の木、樹内に潜むクビアカツヤカミキリの幼虫100%駆除できた。
2025年には、桃等の果樹園被害の対策を実施し、47本中感染木8本の樹内幼虫全てを駆除できた。
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8.樹内に潜むクビアカツヤカミキリ幼虫の駆除活動拡大計画 ![]()


現在の対策では、クビアカツヤカミキリ被害拡大は防止できず、被害が全国に広がることが予想される。
そこで座間安全・安心推進会は地域を絞って「生態を利用した樹内幼虫駆除」活動を推し進めて行きます。
問い合わせ先 座間安全・安心推進会 代表 小林 覚 mail:z7y5sa@bma.biglobe.ne.jp
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以上