クビアカ・カシナガ等の被害は街路灯の近くに発生する
公開日:2025年03月19日 最終更新日:2025年03月21日
クビアカツヤカミキリ・カシノナガキクイムシの習性
クビアカツヤカミキリ(以下クビアカと言う)・カシノナガキクイムシ(以下カシナガと言う)は紫外線に反応して移動する習性(正の走光性)があるため、紫外線を出す街路灯に集中的に集まり、その周辺にバラ科樹木、ブナ科樹木を確認した場合、その樹木を集中的に襲う(マスアタック)ことが分かりました。
この習性を利用して、街路灯の有無、地理的条件を確認できたら、ピンポイントで対策でき、被害も低減できると思われる。
特に、桜、及びコナラの東に街路灯が位置していた場合、月の光と重なりクビアカ・カシナガの数が増すことで被害が甚大となります。
下記は群馬県藤岡市に位置する富士浅間神社で15本の桜が植栽されており、その内東に位置する街路灯近くの5本が特に酷く被害を受けています。
又、街路灯が無くても、東斜面に位置する樹木は月の光、日の出の光線(何れも紫外線)の影響により、真っ先に被害を受けやすい。
座間公園のナラ枯れ被害(1)
クヌギが5本も枯れてしまった。近くには米軍座間キャンプの強力な街路灯があり一晩中点灯し、基地側からの月明りと街路灯、夜明けの光と重なり、カシナガのマスアタックを受けやすい場所に位置している為に、クヌギが全て枯れてしまった(ペットボトルトラップを設置後は被害無し)。
座間公園のナラ枯れ被害(2)
(1)と同じくクヌギが5本枯れている。朝日と街路灯の光でカシナガが集まってくる。
個人保有のシラカシ
運悪く街路灯の横に位置し、カシナガのマスアタックを受けて枯れてしまったシラカシの大木。
座間芹沢公園ナラ枯れ東斜面に被害集中
芹沢公園中央が谷底になっており、ナラ枯れ被害が東斜面に集中しており、西斜面には殆ど被害はない(ペットボトルトラップを設置した樹木は被害無し)。
個人所有のコナラナラ枯れ
東側に位置し、近くに街路灯が設置してある為にカシナガのマスアタックを受け枯れてしまったコナラ。
以上