ナラ枯予知シートとカシナガトラップ（２）

　　昨年もマスアタックを受けたシラカシ
　
　昨年（令和３年）マスアタックを受けナラ枯寸前だったが、スミパインによる立木くん蒸により（１０月４日）ナラ枯を防ぐことができた。
　今年（平成４年）もマスアタックによるナラ枯が発生しないか事前に知る為５月２８日に写真の「ナラ枯予知シート」を取り付けてみたところ、カシナガが１頭・１０頭・百頭と、日を増す毎に急増した。
　その結果緊急で写真のカシナガトラップを取り付けたところ、６月中旬にはトラップの口が詰まる程のカシナガが捕獲される状態となった。
　今年もマスアタック状態になったものの、シラカシの樹に穿孔したカシナガは僅か数頭に限られ、ナラ枯予知とカシナガトラップの目的は達成された。

　昨年のカシナガによる穿入痕

　多数のカシナガの穿入が確認された（令和３年１０月４日）

　　　　スミパイン噴霧

　樹被への浸透性が高いスミパインを噴霧（令和３年１０月４日）。

　　シートで立木くん蒸
　
　スミパイン噴霧後にシートを巻き付けて、スミパインの気化ガスを利用した立木くん蒸を行った（令和３年１０月４日）

　穿入孔から出て来た成虫と幼虫

　スミパイン噴霧ｆ１週間後にシートを外すと多数のカシナガの幼虫と成虫が出てきた。
　スミパイン噴霧による立木くん蒸は成功した（令和３年１０月１０日）。

　

　　ナラ枯予知シートの性能

　今年もマスアタックを受けた状態となった（令和４年６月２０日）。

カシナガトラップ捕獲数も過去最高

　カシナガトラップでの捕獲数（1日）も過去最高となった（令和４年６月２０日）。

　　　カシナガ捕獲状態

　カシナガトラップの性能が立証された（令和４年６月２０日）。

　　　　　フラス無し

　これだけのマスアタックを受けてもフラスは出ていない（令和４年６月２５日）。

　　　　　　幹も健康

　ナラ枯予知シートとカシナガトラップの性能が立証された。