ひまわりフォト 2025年2月9日例会報告
公開日:2025年02月12日 最終更新日:2025年02月12日
毎月2回の例会に、会員は3コマずつの作品を持ち寄って
講師の講評を受けています。しかし高齢化が進むにつれて
「撮影に出かけることが少なくなって、見てもらいたい3コマが
なかなかなくて……」
という声をちらほら耳にするようになりました。
そういう悩みに対する講師のお考えを伺ってみました。
~髙橋ぎいち講師から~
この度、役員さんから、写真制作の技量に関してではなく、例会に持参する作
品を揃えることに苦慮する旨の相談を受けました。これはひまわりフォトに限
ることではなく、他の団体においても少なからず抱えている問題ではないでし
ょうか。皆さんが高齢になられて体調を維持することが難しくなってきたこと、
車の運転を止めたこと、運動機能が低下したことなど様々な理由が存在してい
るからだと思われます。
さて、こうした状況の中で、作品をどのようにして制作していくのか、考えざ
るを得ない状況に立たされているようです。これまでは体力と時間をかけて遠
方の撮影スポットまで出かけていた方も多くいらっしゃったのではないでしょ
うか。私は以前からひまわりフォトに限らず他の写真教室や講座におきまして
も、作品制作は絶景を求めて遠方に出かけずとも、近くの公園や散歩途中の道
端あるいは我が家と言う身近な生活圏の中から自分なりのしっかりと主張が出
来るモチーフを捜し出し、表現力が備われば、十分にインパクトのある写真制
作は可能だと言い続けてきました。
作品はジャンルで優劣が決まるものではありません。その作品が見る人の心を
どれだけ揺さぶるかが肝要なのです。「アマチュアのテリトリーに突然プロが
飛び込んできても、なかなか勝てるものではない。」と言われることがあると
おり、普段から見続けている生活圏での活動は、アマチュアの独壇場なのです。
この際、このような話に共感される方がいらっしゃいましたら、自分の生活圏
の中から主張できるモチーフを探し出すことについて、ちょっとお考えになっ
てみては如何でしょうか。写真が人生を楽しくしてくれるといいですね。
私のイチオシ写真(本日の例会作品から)
細雪 大原宏麗
丘陵の街 福井和子
影 八代一二
春の訪れ 栗田幸三郎
午後の陽射しの中で 山口順正
清楚 久積千秋
しぶき氷 加藤邦夫
草むらに咲く 堀米和夫