ひまわりフォト 2024年11月24日例会報告
公開日:2024年11月27日 最終更新日:2024年11月27日
本日の例会に発表された会員作品の1点を取り上げ、
作者のコメントと講師の講評をご紹介します。
静寂な庭 久積千秋
≪作者コメント≫
今秋訪れた群馬県の休暇村・嬬恋鹿沢(つまごいかざわ)で撮った写真です。
ここは休暇村の敷地で、静かな自然の中で白樺と紅葉、奥に見える小屋などが
一体化していて安堵感がありました。
焦点距離は33ミリ、ピントは主題の山小屋に合わせ、
白樺をぼかしたいと思い、絞りを5.6にしました。手持ち撮影なので、
シャッタースピード1/40秒を確保するため、ISOを3600に上げました。
【髙橋ぎいち講師の講評】
白樺・山小屋・そして枯れ葉とインパクトのあるモチーフがある中で、
撮影者は山小屋を主題として選択しました。従って合焦点は山小屋に、
前景の白樺はアウトフォーカスで、との設定でシャッターを押したものですね。
仕上がりを見てみましょう。主題にはピントがきています。
次に白樺を見てみますと、幹がようやくボケ始めたかな?と言う状況ですので、
もっとボケは大きくして良いでしょう。
それではどのような設定をすればよかったのか改めて考えてみましょう。
山小屋が主題であれば、もう少し画面中央に寄せると構図は整います。
つまり、カメラポジションは少し左にシフトすると良いでしょう。
更に前景をボカして作画するため絞り値(絞りの数値の意)を小さくするなど
策を講じてみてはいかがでしょうか。
撮影後にモニターを見て構図を、更に被写界深度(拡大して見ると分かりやすい)など、
設定どおりに収まっているかを確認してみてください。
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