ひまわりフォト 2024年11月10日例会報告
公開日:2024年11月14日 最終更新日:2024年11月14日
今回の例会報告は、一会員の「私のイチオシ写真」の撮影設定と
それに対する講師の講評を紹介します。
丘陵の街 福井和子
≪作者コメント≫
夜の丘陵の街の様子を撮ってみました。
暗いのでシャッタースピードが遅すぎると手振れが心配です。
絞り優先で8に設定し、ISO400でシャッタースピードを確認すると
1/2秒でした。最低1/30 秒はほしいと思い、ISOを上げて
シャッタースピードを速めることにしました。
1/2秒から1/30秒にするには、1/4、1/8、1/15、1/30と4クリック
速める必要があるので、ISOを400から800、1600、3200、6400と
4クリック上げた設定にしました。
こうして、絞り8、ISO6400、シャッタースピード1/30 として条件を整え
撮影したものがこの作品です。焦点距離は230㎜(APS-Cカメラ)です。
【髙橋ぎいち講師の講評】
撮影者が、この光量の少ない現場で、更にいくつかの条件がある中、
最終的に設定した撮影条件は的確なものです。
AV撮影の場合、まずは 必要な被写界深度を確保するため、
フレーミングが決まれば、次にF値を決めます。
そこで、シャッタースピード(以降SSと表記します。)を確認します。
撮影者はこの時点で必要なSSを想定しておくことが肝要なのです。
今回の場合はSS は想定よりも不足(SSが遅いと言う意味)となりました。
SSが想定できていれば測ったSSから想定SSまではどれ位の光量(何クリック)が
不足しているのか分かりますので、その分をISO感度を上げることで
補うことができるのです。
AV撮影の場合、ISO感度を操作(大きく・小さく共に)するのは
SSを変える必要がある時だと言うことを認識してください。
※上記に記載のワンクリックとはF値の場合は、
従来のレンズや取り扱い説明書に記載された、
2.8 4 5.6 ・・・ 11 16などの数値を意味します。
SSも従来の標記であります
1/30 1/60 1/125 ・・・1/1000 1/2000などの数値を
意味するものです。
説明を簡易とするためにF値・SS共に
1/2刻み及び1/3刻みの標記をしていません。
私のイチオシ写真
秋を楽しむ 大原宏麗
遊佐町の朝陽 八代一二
秋うらら 堀米和夫
子安 山口順正
小さい秋 斉藤幸子
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