座間法とは
「座間法」とは、民間団体「座間安全・安心推進会」が考案した、特定外来生物であるクビアカツヤカミキリの生態を利用した樹内幼虫の駆除方法です。
クビアカツヤカミキリの繁殖力は凄まじく、放置すると地域の桜や果樹園全体へ被害が拡大する恐れがあります。そのため、地域の環境、産業を守るうえで市民及び関係者は非常に危機感を持っています。
座間法は、市町村で実施し,国で定めるクビアカツヤカミキリ駆除マニュアルに縛られることなく、一般市民が参加して自分たちの町、自然を守れることに大きな意義があります。
また、座間法は高価な資材も必要なく、初期被害であれば幹内幼虫駆除率も100%達成できるやりがいがある活動と言えます。
クビアカ被害を放置したなら、桜等日本を象徴する花の被害が多くの地域で発生し、樹木は枯れ、倒木の危険性が急増する可能性があると同時に、桃、梅等の果樹農家は生計が成り立たなくなります。又、価格が高騰して庶民が食べることが難し時代になることも考えます。
1.足利市千歳袋川のクビアカツヤカミキリ被害
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3.果樹園におけるクビアカ被害の実態
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※フラスとは:クビアカツヤカミキリ幼虫が幹内で食害した木くずと糞が混ざったもの。
5.座間法による幹内幼虫駆除の原理
座間法とは、クビアカツヤカミキリの幼虫は、食害した幹内部の木くずを頭でフラス排出孔から頻繁に押し出します。この生態、行動パターンを利用して、下図枠内にフラスを圧縮した「毒饅頭」を仕掛けこれを噛ませて駆除します。
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6.座間法を用いた幹内幼虫駆除
作業方法
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7.座間法による対策の手順と仕組み
- 準備:フラス孔を確認します(約1~5mm程度で1mmは孵化から外樹皮、内樹皮に穿孔した時点のフラスで、2~5mmは形成層、木部を食害中のフラスです。)
- 幹内幼虫が出したフラスを利用:フラス孔に4mmのプラスドライバーをハンマーで5~8mm程度挿入します。この時、フラス排出孔のフラスは、5~8mm孔の奥で圧縮されます。
- エアゾール薬剤をラベルに従って噴霧します:フラス孔に専用のエアゾール剤(殺虫剤)のノズルを差し込み、2~3回ほど断続的に噴霧します。これにより、圧縮されたフラスに薬剤が浸透し、クビアカツヤカミキリ幼虫を駆除する為の毒饅頭が生成されます。
- 木栓による密閉: 薬剤を噴霧した後、孔を竹栓でしっかりと塞いで密閉します。
※ この竹栓で内部の薬剤が乾きにくくなると共に、孔からの腐朽菌の侵入を防ぎます。
- 幼虫の習性の利用: フラスが排出できなくなった幼虫は、孔を元に戻そうとして毒饅頭や木栓を噛み切ろうとします。その際に薬剤を付着・誤飲させることで、樹内の幼虫を効率的かつ確実に駆除する仕組みです。
従来の対症療法や伐採に頼る方法に比べ、少量の薬剤で樹木を大きく傷つけずに内部の幼虫を駆除できると同時に木材腐朽菌の侵入を防ぐ手法として座間法が注目されています。
耳よりの話:6~8月に産卵されたタマゴは、約2カ月程度で順次孵化し、外樹皮から内樹皮へと穿入します。このときに木は穿入孔より樹液を出し始めます、この樹液の上から木ハンマーで叩くと樹皮内にいる小さな幼虫を簡単に駆除できます。そして、形成層まで穿孔した幼虫はフラス孔からフラスを出し始めますがこの時点では細かい木くずか、細長いフラスを出し始めますから容易に孵化したばかりの幼虫であることが分かります。そして、この時点から座間法での駆除が可能です。産卵タマゴを駆除していなかった場合、9~10月に被害が急激に拡大します。本来、樹幹散布は幹内穿入幼虫が形成層に到達しないこの時期に樹幹噴霧による消毒を行えば非常に高い効果が得られるが、各県、市町村における年間計画に入っていないことは残念である。
以上
この情報は、「座間安全・安心推進会」により登録されました。