ナラ枯緊急対策
詳細
ナラ枯初期現象につき緊急対策実施
コナラの葉が9月8日に、ナラ枯寸前に起こる葉のちじれ及び赤色変色現象が見られ、急遽対策を実施することとなった。
このコナラは今年5月末に粘着シート(カシナガブロック)を神奈川県より支給頂き装着しており、このシートを剥がして見ないと内部のカシナガの活動状況を確認出来ないので急遽剥がすこととなった。
このシートで26,000頭のカシナガを捕獲駆除した。
カシノナガキクイムシの捕獲計算は非常に簡単で、カシナガホイホイの捕獲シート1枚はマスが印刷されていて簡単に捕獲数を計算できます。
一枚のシートに20マスあります。
このシートを20枚と半端マスを5枚使用しました。
1マスの中に少ないところで30頭、多いところで150頭以上捕獲しました。
平均頭数を67頭としました。
これを計算すると 67×20×20+αで26,800頭+αとなりますが、26,800頭となります。
この捕獲調査は5月28日から6月18日(金)の間に捕獲した頭数ですので現在はこの頭数の1.5倍以上と推定します。
シートの剥がし作業開始
シートを半分剥がした
シートの剥がし作業完了し内部の状況が確認できる状態となった。
予想通りシートの下には新たにカシナガが 穿孔 した痕が多数確認された。
カシナガの 穿孔 痕
カシナガ交尾後の大量のフラス
カシナガは柔らかい樹肌に集中 穿孔 する。
対策はスミパインで駆除
スミパイン乳剤の特長
松くい虫の駆除に実績がありました。カシナガ駆除としては今迄、スミチオン乳剤を使用していました。スミパインを用いた理由は下記特長によります。
散布された薬剤は樹皮などに
速やかに浸透し、散布後の有効
成分は降雨による流亡が少なく
安定した防除効果が期待できる。
有機溶媒を含まない製剤です。 各種の試験において安全性が確
認されている。
使用3日後の確認では、浸透力が高いこともあり、噴霧箇所についてはフラスが出なくなった(カシナガ駆除に成功?)ことからもカシナガが好む老木(老木は樹皮部が軟らかい)特に効果があることが分かった。
スミパインの欠点はスミチオン
と比べ薬剤の匂いが強く、住宅地、道路等に近い場合注意する必要がある。
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