子実体胞子飛散対策要領モルタル処理基準
詳細
東京大学大学院新領域創成科学研究科の著書には、ベッコウタケの被害拡大は,担子胞子由来の菌株の感染に樹木に木材腐朽菌を感染させない為によることが明らかにされ,
※ 防除には子実体(キノコ)のすみやかな除去と,植栽時の苗木の根や土壌への潜在感染の考慮が必要である。」
とされている。又、「感染源となる胞子を生産する前に天台第2公園の桜のベッコウタケ全てを取り除き、今後同一個所に生えないよう、子実体根部実体を除去することが望ましいとされ、腐朽部面から約20~50mmの腐朽部(菌糸部)をモルタルで固めベッコウタケが再度出ないよう対策を施した。
ベッコウタケを取り除いて対策しても、根部、幹の真菌による腐朽は止まらず、いずれ伐採しなければならない、ベッコウタケの生えている樹木は人間で言えば末期がんで治療困難の為である。
ベッコウタケ駆除
〇印内ベッコウタケ駆除
ノミとハンマーを用いてベッコウタケ根部から掘り出す。
沢状に取り除く。
沢の上下に45°角で6~8㎜程度の孔を明ける。
番線を上下孔と孔の長さに合わせて加工する。
番線をセットする。
モルタル(水と砂を合わせたもの)を必要量入れる。
モルタルに水を加える。
少し硬めに練る。
番線の上に乗せるように張り付けてゆく。
ベッコウタケが生えていた全面を塞ぐ。
完成
生木部がベッコウタケの真菌により全て分解される迄子実体が生えてくることが予想されるが、その場合再度駆除する必要がある。
今後どのように変化するか確認し記録することで改善を図りたい。
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