クビアカツヤカミキリ脱出予定孔の発見方法とその対策
クビアカツヤカミキリの被害は深刻で、早期発見が非常に重要です。AI(人工知能)を活用した早期発見技術は研究段階にあり、いくつかのプロジェクトでフラス(木くずと糞の混合物)や被害木の画像をAIで分析する取り組みが進められていますが、AI活用は,未だ先の話のようです。
そこでスマートホン及びiPadを用いて比較的簡単に確認する方法をご紹介致します。
この方法は、「誰でも簡単に初期被害を発見できる」ことで、その場で成虫、幼虫駆除できるという目標に直結し、クビアカ被害拡大防止に向けた実践的なノウハウと考えています。
・脱出予定孔は「迷彩」模様で肉眼では分かり難いが、現場で成虫脱出防止対策を実施するに当たって、少し知識があればその場で写真を拡大して確認することで容易に分かる。
・画像サイズは、24M、約768万画素(3200×2400ピクセル)以上。(iPadのカメラ画素数は、背面カメラ800万画素から1,200万画素)
成虫の脱出予定孔を探す要領は、一般的にフラス孔が右上に4~5ヶ所連なり、梯子状にフラスを排出している場合は、その中央あたりに脱出孔を形成している場合が多く、その内部は幼虫が形成層を食害し、一つの部屋となっている(写真4)。成虫脱出孔は2~3㎝の楕円形で、フラス孔と同じく右上がりの楕円形が多く、孔は薄い皮で目隠ししてある場合と、老木は小さいブロック状の皮で分かり難いように蓋をしてある。右側白丸トップのフラス孔が最も新しく、左下1ヶ所は機能を果たしていない場合が多い。
5. フラス孔と成虫脱出予定孔の見極め方。
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2 高所でも写真を拡大することにより比較的分かり易い
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以上
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