クビアカツヤカミキリ用トラップを考案し大量捕獲
座間安全・安心推進会は廃ペットボトルを利用したクビアカトラップを製作設置して、クビアカ成虫を大量捕獲に成功した。
設置は桜12個、桃13個 プラム5個、合計30個設置した。
大量に捕獲されたクビアカツヤカミキリ 2匹は生きてもがいているが他は死んで積み重なっている。
プラム畑に設置したクビアカツヤカミキリトラップ
クビアカツヤカミキリはセミのように飛翔してきて直接幹に飛びつくことは少なく、幹の最上部の枝に飛び降り、地面近くに歩いて降り産卵するので幹の二又部にトラップを設置することで効率よく捕獲できる。木の最上部から降りて来たクビアカはトラップに取付てあるわたり板を歩いてトラップ内に誘導され捕獲される。
わたり板を外した状態のトラップ
トラップ内には誘引剤を入れてあるので、その匂いで引き寄せられる。
このように、本トラップは飛翔している虫をおびき寄せたり、カシノナガキクイムシのようにトラップに衝突させて捕獲するものではない。
クビアカツヤカミキリの成虫はユックリ樹上を歩き産卵場所を探しているので、その習性を利用して捕獲する。
捕獲効率が良い樹木は、既に2~3年前から被害を受け続け、フラスを多量に出していた樹木で、成虫の脱出数が多いと見込まれる樹木に狙いをつけて、幹内から孵化脱出したばかりで空腹成虫をターゲットに設置する。
被害が確認されていない木、比較的被害が少なく被害経過日数が少ない木に設置した場合は、捕獲したとしても0~3匹程度の為に効率は悪いが、それを承知の上で設置するのも被害防止の意味から良いかと思う(1本の木に飛翔して来るクビアカは少ない)。
尚、誘引剤は蒸発する為に、一週間おきに確認補充が必要となる。
樹から脱出まもない雄雌成虫を捕獲した場合、産卵前の為にトラップ内で交尾するので被害を防ぐうえからも効果があると言える(下記はトラップ内で交尾するクビアカ)。
樹径の太い木には二又部及びGL間にもう一つ、上下2ヶ所設置することが望ましい。
又、設置時期は6月上旬~7月上旬が最も効率が良く、7月中旬以降に設置した場合はクビアカツヤカミキリの捕獲率が下がる。
但し、コガネムシ、カブトムシ(プラム園の害虫)を捕獲したい場合は7月初旬以降設置が望ましい。
座間安全・安心推進会では2026年度は80~100個の取付を計画し、今から準備、来年(2026年)6月初旬を目標に設置する予定である。
尚、本クビアカツヤカミキリ捕獲トラップに興味がある方は、下記にメールにてご連絡ください。
神奈川県座間市入谷西五丁目9番29号
座間安全・安心推進会
代表 小林 覚
Meil QRコード
z7y5sa@bma.biglobe.ne.jp 以上
この情報は、「座間安全・安心推進会」により登録されました。