令和4年度 第5回文化講座 「座間市郷土学習」
公開日:2023年03月22日 最終更新日:2023年03月23日
令和4年度 第5回文化講座
「座間市郷土学習」~歴史を調べるむずかしさ~
実施日:令和5年2月25日(土)
場 所:東原コミュニティセンター
1階集会室
主 催:東原コミュニティセンター
管理運営委員会
講 師:座間市文化財調査員・元座間市立中学校教諭
古川 修 氏
参加人数:47名
今回の文化講座は、座間市郷土学習~歴史を調べるむずかしさ~と題し「まめこぞうの旅・座間の歴史探究」の執筆をされた古川修さんにお願いして、高座海軍工廠・芹沢公園地下壕・戦闘機「雷電」などについてお話していただきました。
高座海軍工廠は、戦前は桑畑だったところに造られた軍直轄の航空機製造工場であり、工場の場所や関連施設など見取り図や航空写真を参考にすると広大な施設であったことがわかりました。雷電製造は、昭和19年8月から20年8月まで行われ3万人の動員計画があり(実際には1万人で終戦)、このうち8400人が台湾少年工であった。また、生産され軍に納入されたのは、100機ほどであると考えられることなど当時の台湾少年工の写真や資料・証言を交え話されました。
芹沢中丸地下工廠については、地層の話を交え地下工廠で作業をしていたこと、戦後はマッシュルーム栽培が行われたことなど話されましたが、地下工廠の中の様子や作業内容については、詳しい記録がないとの事でした。
雷電の本体は日本には1機も残ってなく(アメリカに1機のみ現存する)、破棄された雷電の一部が個人宅に保管されていたものが寄贈されたが、コックピットの一部であり工作見本であった。現在市役所の1階に展示されている。
公表されるようになったのは、15年前ぐらいからで軍事秘密であったため正確な内容が乏しく、もっと早くから公表されていれば、貴重な証言がもっとたくさん得られたのではないかとのことでした。古川さんのお話は、豊富な知識と軽快なおしゃべりで、笑いもありうなづきもありで引き込まれる内容でした。
講師の古川修さん
資料の説明をしています。
皆さん興味深く聞いています。
当時の地図や航空写真を参考に現在の様子を話されました。