ひまわりフォト
                             

ひまわりフォト 3月の例会(ネット例会)


タイトル:微睡み(まどろみ)
撮影場所:座間 宗仲寺境内
撮影データ:ISO 200, F5.0, SS 1/160, 焦点距離 52mm, 露出補正 -0.3
ひと言:前作の「叫び!」「耐え時!」に次ぐコロナ禍の心情を自然の情景での表現を試みました。清らかな蒼天に映え「咲き誇る河津桜」の現実が境内の水面に映り込み、ピンク色の満開の桜がさざ波にゆられ、危うく不確かに映る景観はまるで浅い眠りに落ちていた時に見る画像のようで、とても心もとなく不安を誘う。そんな心情を映し出す今回の作品題名を「微睡み(まどろみ)」としました。
 今しばらく、コロナウイルスへの日常対応、リバウンドの恐れ変異型の拡大と苦難の日々に耐える必要を実感します。

講師コメント:河津桜がゆらゆらと揺れる水面の写り込みを不安と捉えた作者の感覚に驚きを感じました。改めて、なるほどそのような表現が成り立つのかと感じた次第です。
 場所は寺の境内とのことですが、良く気が付いたものです。作者にはここのところコロナシリーズを見せていただいております。ここまで来ると次も期待したいものです。楽しみにしています。
タイトル:北へ向かって
撮影場所:千葉県 白鳥の郷
撮影データ:ISO 1600, F7.1, SS 1/4000, 焦点距離 220mm, 露出補正 -0.3
ひと言:2月に引き続いて白鳥の作品です。今回は飛び上がったばかりの姿です。白鷺と比較して大型で太目ですが、その飛ぶ姿は優雅でありながらダイナミックなところを感じるものでありました。背景に民家が確認されていますが、「白鳥の郷」はこの民家近くの大きな休耕田を利用した施設であります。この季節だけ水を張って、白鳥を呼び寄せているようです。施設を管理しているオジサンによりますと、今年は1000羽ほど飛来し越冬したとのことです。

講師コメント:タイトルを見ますと日本で越冬し、シベリヤに帰るのでしょうか。これまでにも同種の画像は拝見していますが、今回の画像は表現としてフラット(刺激が単調)なものと見受けられます。現場での本人の感動は大きなものがあったと推測できるのですが、出来上がりを目にする限りもう少し感動させてほしいと思ってしまいます。感動要素としては各場面ごとに、また現場の環境ごとに色々存在すると思われますので、撮影時そのような目で見ていただくか、あるいは撮った作品から選んでいただくとよろしいのではないでしょうか。
タイトル:時代を見つめて
撮影場所:座間神社
撮影データ:ISO 3200, F5.6, SS 1/50, 焦点距離 24mm, 露出補正 -0.3
ひと言:雛祭りの日、江戸時代のお雛様が飾ってありました。江戸、明治、大正、昭和、平成そして令和と・・・長い年月、大事にされてきたお雛様。今なお、きれいな状態である事に、驚きと感動を覚えました。この重厚さをどのようにしたら写真に表すことが出来るのか? 迷い、結局わからないまま、撮った次第です。

講師コメント:まずはひと言を読んで、長い年月大切にされてきたお雛様の重厚さを伝えたいという作者の表現がはっきりと理解できました。主題とした女雛の被写界深度も良く、衣装の色の深さと背景の金屏風の色調が雰囲気を創り出しています。なお、左端に取り込んだ男雛ですが、どこまで入れるか、どこで切るかについては一考を要すると思います。
タイトル:飲んで歌って
撮影場所:東京都小金井市(小金井公園)
撮影データ:ISO 800, f/8.0, SS 1/400, 焦点距離 14mm, 露出補正 +0.7
ひと言:桜の季節になり、昔の写真を見ていたら、以前は皆こんなに花見を楽しんでいたんだなと改めて思います。with コロナの花見は、どんな花見になるのだろうか。また、こんな光景をみたい、撮りたい。そんなことを思いながら、この写真を選びました。

講師コメント:今や既に懐かし感を抱くほどになってしまった宴会です。私たちはこのような集まりをしていたのですね。写真は時代を捉え、それを後世に伝えることのできる力を持っています。時代に変化がなければ単にスナップであったショットが時代見つめるドキュメンタリーに位置づけされることとなるわけです。そこに気付いて選び出したひとコマに新しい使命を吹き込み、世に送り出した作者の感性を評価します。
タイトル:りんご
撮影場所:自宅
撮影データ:ISO 200, F22, SS 2.1秒, 焦点距離 141mm, 露出補正 -1.7
ひと言:明暗がある画像により、リンゴの立体感を表現したいと思いました。F22とレンズの最大値まで絞り、三脚を使用しました。動かない物を撮るときは、露出時間が2.1秒はどうなのでしょうか。その辺を含め、ご指導お願い致します。

講師コメント:まずは質問からお答えすることとしましょう。撮影モチーフが静物ですので、ISOを高くしてシャッタースピードを速くする必要はありません。結果画像ノイズも抑えることができます。シャッタースピードは長め(数秒範囲であれば色調も気にしなくて大丈夫です。)になっても構いませんので、今回の撮影設定でよろしいと思います。さて、画像の話となりますが、露出を切り詰めて締まった画面とし上手にコントロールができています。光も左から入れてシャドーを作っているところが良い結果に結びついています。今回は色・形を収める技量に気遣いをされたことと思いますが、この段階をクリヤーされたら次は思いを込めた写真が撮れるよう挑戦してみましょう。
タイトル:小さな主役
撮影場所:城山かたくりの里
撮影データ:ISO 800, F6.0, SS 1/500, 焦点距離 145mm, 露出補正 -0.5
ひと言:20年振りに「城山かたくりの里」へ行ってきました。3分咲きでしたが、ひと足早く「雪割草」が所々に咲いており、枯れ落葉の中に白色や紫、ピンク等が可憐に咲いていて、この日の主役を張っていました。

講師コメント:前景のボケがとても効いています。140ミリで使用したレンズが作者の狙い通りきれいなアウトフォーカスを創っています。前後をボケで挟み柔らかな雰囲気を創り出すことができました。色調もおとなしく花の印象に同調しています。ここで、ちょっと気になるのは背景の映り込みが多く、花の存在がやや弱く感じますので、画面上部を切り詰めると(トリミングすると)良いでしょう。林の雰囲気を残したまま花の存在感が高まると思います。できれば撮影の時にここまで引き寄せたカットも撮っておくと良いでしょう。それでは比較画像を添付しましたのでご確認ください。
 (下記の【注1】を参照)
タイトル:静かな空の下で
撮影場所:座間市相模川
撮影データ:ISO 1250, F4.0, SS 1/8000, 焦点距離 24mm, 露出補正 -0.7
ひと言:相模川の河畔の静かな青い空の下で、落葉した大きな桜の木と歩いている二人の若者が目に入ってきました。絵のように美しいと感じ、すばやくシャッターを切り、この静かで美しい場面を記録に残しました。

講師コメント:フレーミングの基本とはまったく正反対の仕立てとなっていますが・・・。意識しての作画とは思っています。画面の動きは左方向で、空間は右方向となっていますので、背後に空スペースを背負っている感じの構成です。右上に昼間の白い月でも浮いていたら空間をつくる必然性が出てくるのですが。そこで、この空間の右端に横書き文字を数段挿入してみると、どうでしょう素晴らしいポスターが出来上がるではありませんか。作者の個展開催ポスター用としてこの画像是非使ってみてください。こう言う写真も実は美術上必要なのです。
タイトル:一杯で幸せいっぱい
撮影場所:東京都台東区 上野桜木
撮影データ:ISO 400, F6.3, SS 1/125, 焦点距離 55mm, 露出補正 +0.3
ひと言:9月も終わりの時期なのにTシャツ1枚の外国人を発見! エプロンをしているのでアルバイト?と声をかけたら、芸大の美術系留学生とのこと。顔の赤みはビールで火照ったのかな? 日本のビールは絶品だそうで、「一杯で幸せいっぱい」になった笑顔がステキでした。

講師コメント:これまでのとおり今回もまた人物に挑戦してくれました。人物に接する現場での努力には感心させられるものがあります。さて、作品は路地裏感ある場所での外国人くつろぎのワンシーンですが、惜しいことに背景が見えてきません。看板を見ると谷中ビヤホールとは書いてあるのですが(国内ですね)・・・。もう少し人物の環境ポジションを示した中で狙ってみると、心の中が見えて来てよりインパクトのある作品になるのではないでしょうか。
タイトル:春走る
撮影場所:座間市
撮影データ:ISO 100, F13, SS 1/40, 焦点距離14, 露出補正 0
ひと言:旧家の黒塀の雰囲気がいいこの小径は、小田急線の音とともに私の好きな座間です。2月上旬、この家の紅白梅が花開き、その先をロマンスカーが走り抜けていきました。緊急事態宣言下なので乗客は少なかったと思いますが、勢いよく走り去る様子に、今年の「春」も元気に走っている気がしました。

講師コメント:前回も申し上げましたが、ロマンスカーのブレ具合が実に的確です。この場合背景にも深度をもってくることで電車のブレが生きてきますのでこれで正解です。主題である梅の花が見事に捉えられて、梅・板塀・ロマンスカーが三位一体となって小田急線の座間を創り出す素晴らしい作品となりました。作者の地元の街を見つけだす継続的な努力に感心します。
【注1】講師コメントの続き
  上段:講師による修正画
  下段:作者の原画
写真の上下を見比べてください

講師コメント:上部重点にトリミング。少しばかりのトリミングですが、印象の変わるのがお分かりいただけますでしようか。
管理人より:管理人は、心筋梗塞により3月26日より4月8日までの間、北里大学病院に救急搬送され入院しておりました。講師先生を始め、ひまわりフォト会員の皆様には、大変ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。また多くの方よりご心配をいただき、励ましのメール等を頂戴いたしました。病気が病気ゆえに完全復調は望むべくも有りませんが、本日より現場復帰いたしますので、皆様にはよろしくお願い申し上げます。
#1:「小さな主役」の修正画像を拝見し、ほんの少しのトリミングで雪割草がぐっと強調されることがわかりました。撮るときに、気持ち前に出るか、少し望遠にしていれば、修正画面のような仕上がりになったのですね。6という絞りも、もう少し開けるほうがよかったのでしょうか。

#2:小さな主役は、好きな写真の一枚です。このままでも、とても素敵な写真ですが2枚の比較画像で見比べてみると、トリミングした写真は、より主役がはっきりしました。ほんの少しのトリミングで、変わるんですね。良い勉強になりました。
 私のお雛様の写真も、最初男雛をどこまで入れるか切ろうか、迷いました。男雛が横にいるなという程度に入れて、カットすれば良かったと思いました。
#3:「春走る」の作者です。背景にも深度をもってくることで電車のブレが生きたと
お褒めいただいたのですが、じつはそこまでは考えていませんでした。シャッタースピードを1/40〜1/60にしようと絞り込んだだけだったのです。でも、ご指摘いただいたおかげで、そのような効果が生まれることがわかりました。ありがとうございました。

#4:「微睡み」「りんご」の2つの作品を見て、前者はコロナ禍の心情表現、後者は絵画のような静物写真をテーマとした、それぞれの組写真を見てみたいと思いました。
#5:「静かな空の下で」を見た瞬間、絵本作家・葉 祥明(よう しょうめい)さんの絵を思い浮かべました。改めて葉祥明さんの絵をインターネットで見てみたら、広い空でも、太陽とか月、星、雲、鳥などが描いてありました。何も描かれてない場合でも、グラデーションで空の色に変化をもたせてあります。よかったらネットで見てみてください。葉祥明美術館も北鎌倉にありますよ。
#6:先生へ, ご指導頂きありがとうございます。先生のおしゃる通り、確かにそうだと思いました。良いご提案もありがとうございます。いつか個展をやる時、この写真を使います(*^ω^*)

#7:to the #5, 教えて頂き、ありがとうございます。インターネットで 絵本作家・葉 祥明さんの絵を調べて見ました。とても素晴らしい絵本家ですね。色々な綺麗な空の絵で、とても勉強になりました。コロナが過ぎたら、ぜひ 北鎌倉の葉祥明美術館へ行って見たいです。

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