ひまわりフォト
                             

ひまわりフォト 4月の例会(ネット例会)

ものは試しと、ネット例会を始めてみました。


タイトル:洗心の水
撮影場所:鈴鹿神社手水舎
撮影データ:ISO 6400, F8.0, SS1/4000, 焦点距離 135, 露出補正 0
一言:湧き出たばかりの水に生命を感じました。広がる水紋の手前にもピントを持ってきたかったのですが、うまくいきませんでした。

講師コメント:まずは本人が「もっと深度を深くしたかった」とのコメントについてお答えしておきます。絞りは8ですが、カメラと被写体の距離が近くなると被写界深度がこのように浅くなりますので、結果としては絞り値をより大きくすると良かったのでは、と判断します。さて、作品ですが、ちょっと不思議な高速シャッターならではの世界が撮れました。被写界深度を深くするよりも、このままの設定のほうが、主題が誇張され作品としては成功しているのではないでしょうか。そのように感じますが、ご本人はいかがですか。

タイトル:春なのに
撮影場所:谷戸山
撮影データ:ISO 800, F8.0, SS 1/1000, 焦点距離 76mm, 露出補正 0
一言:何人かの人がこぶしの花の下でたたずんでいた。何となく憂鬱な少し寂しそうな光景と白いこぶしの花があいまって今のみんなの心境みたいだと思った。

講師コメント:本人のコメントによれば、一見穏やかな世界から現在の不安な社会情勢を感じとったとのことです。自己の感受性を研ぎ澄まし、レンズを通して社会を見つめてみる。それを作品として構築していく事に写真表現者として大きな意義があることを改めて感じさせられました。こぶしの咲く風景から、現在ウィルスの危機感迫る社会問題にまで展開する作者の鋭い感性を称賛すると同時に、これを更に伸ばしていってほしいと感じています。最後にタイトルの「春なのに」が心に沁みます。
タイトル:月桜
撮影場所:さくら百華の道
撮影データ:ISO 1600, F5.6, SS 0.62秒, 焦点距離 42mm, 露出補正 -0.3
一言:P設定で撮りたかったのですが、三脚もなかったのでうまくできずAutoで撮ってしまいました。月の輪郭も花もしっかり撮りたかったのですが・・・。月夜の雰囲気は取れたかと思いますが、やはりピントが甘かったです。夜間撮影のアドバイスをお願いします。

講師コメント:この作品、被写体をブラしたことで、かえって月夜の雰囲気が良く出た作品に仕上がっています。月の光が感じられます。シャッタースピード2/3秒でよくここまで撮れましたね。次に、臼井さんの質問に答えますと、(深度をより深く、そしてシャッタースピードも速くしたかったと理解しての回答ですが、)今回撮影モードはオートを選択しましたが、その場合ISOがどれ位まで上がるのかは(今回は1600ですが)事前に選択ファンクションがありますので、確認してください。ISOの上限設定値が高ければもっと大きい数字になった可能性があります。ISOが大きくなれば絞りの数字も大きくなり被写界深度か深まり、シャッタースピードも早くなり臼井さんが求めていた仕上がりに近づいたと思われます。画像イメージを文字で説明することは難しいのですが、以上のように感じました。
タイトル:かもめ
撮影場所:江の島
撮影データ:ISO オート, F11, SS 1/60
一言:暴風波浪注意報の日の現象、初めて見た大群のカモメ、宜しくお願いします。

講師コメント:船上からの撮影でしょうか、たくさんのカモメが群がっている場面を良いシャッターチャンスで収めることが出来ました。海や背景の山の明度が抑えられているので、カモメの体の白が際立って見え、主題としてインパクトがあります。使用したレンズの焦点距離も適切で、確かな構成力を感じます。
タイトル:初めて見た角度
撮影場所:小田原漁港
撮影データ:ISO 320, F9.0, SS 1/160, 焦点距離 24mm, 露出補正 -1
一言:船は正面や側面から見ることが多いですが、小田原漁港の二階で初めて上から漁船を見た時に、この違った角度の美しさに感動してシャッタを切りました。

講師コメント:撮影に入る前に被写体をぐるっと一周回ってみる(シフト)、上からあるいは下から見てみる(アイレベル)そして被写体との距離を決める(ディスタンス)。可能な限りでこの3つのチェックをして撮影場所が決定するわけですが、最終的にカメラを構えるその場所を撮影ポイントと言います。写真は被写体と出会ったその場でシャッターを切りがちですが、作者はじっくりと、まさしくポイント探しの努力をして撮影した結果、これまでに無い感動に至ったと思われます。これからもポイント探しの3つの条件を意識して挑戦してください。
タイトル:谷戸山を走る
撮影場所:谷戸山
撮影データ:ISO 800, F5.6, SS 1/110, 焦点距離 21mm, 露出補正 -0.3
一言:谷戸山公園の春らしい雰囲気の一つとして山吹の花があります。その山吹の花の脇を元気に走る中学生らしき2人の男の子を重ねて、春の谷戸山公園を表現しました。

講師コメント:山吹がしっかり主題として位置づけされています。走る人物をアウトフォーカスにしたところも良いシチュエーションです。横位置画面の中で、花の占める部分とランナーとの配分も決まっています。画像とタイトルとが同調して大変快く見られる作品に仕上がっています。結構でした。
タイトル:変貌の途
撮影場所:谷中七丁目(日暮里駅を望む)
撮影データ:ISO 800, F8.0, SS 1/200, 焦点距離 28mm, 露出補正 0
一言:中高生時代に歩いた坂も山手線を乗降した駅も、当時の佇まいを留めていた。でも、その向こう側は新駅舎や高層ビルに変貌していた。50年の歳月を感じた。

講師コメント:東京の50年に亘る景観の変貌は目を見張るものがありますが、寺町谷中も開発の渦に巻き込まれてしまいました。そんな環境の中、作者は昔ながらのしっとりとした風情を保つ景観と、近代文化の高層建物が立ち並ぶ谷中を対峙させ、現代の様子を上手に表現することができました。坂の階段という場所はよい選択であったと思います。画面左に人物を配したことで住民の生活感を読み取ることが出来ます。
・手前の水紋にもピントをと思って撮ったのですが、結果的には先生のご指摘のように、このままでもよかったかなと思いました。ISOを6400まで上げたので、もっと絞れたと思いますが、水滴ぎりぎりまで寄っていたので、絞っても手前にピントを合わせるのは無理だったのではと思っています。二兎は追わないほうがよさそうですね。

・通常例会が出来ない今、思いがけずネット例会という形で会員の皆様の写真に出会うことが出来てとても嬉しかったです。先生の講評が入っているのがいいですね。次回も楽しみにしてます。
・若かりし頃は、霞が関ビルや浜松町の貿易センタービルなどが建つたびに、進歩や発展を感じました。しかし近年は、そうした変貌を諸行無常・万物流転の現れに感じます。外界の物理的変貌を感じる自分自身も変化してきたのでしょうね。外界の物理的変貌は写真に撮ることは可能ですが、自身の内的変化はどのようにすれば写真に表現できるのだろう? 時々そうしたことを考えます。

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